w.o.d.は、サイトウタクヤ(Vo/Gt)、Ken Mackay(Ba)、中島元良(Dr)からなる神戸出身の3ピースバンド。2009年に中学の同級生で結成され、 2024年にはメジャー1stアルバム『あい』をリリース。彼らの音楽は、感情的なシャウトと歪んだギター、重厚なベース、躍動感あふれるドラムが融合し 、ネオ・グランジと称される独自のサウンドを築いており、荒々しさと共存するカッコよさが最高のバンドだ。個人的には少しミッシェル感を彷彿とさせる バンドでその系統が好きな人にはおすすめのバンドである。学生バンドやコピーバンドにとって、w.o.d.の楽曲は演奏しやすく、かつライブ映えする、魂を揺さぶる ライブでしか表現できない演奏ができるバンドであるのでコピーにおすすめである。

 バンド名「w.o.d.」は、結成当初の「webbing off duckling」の略で、電子辞書を使ってカッコいい単語を並べて名付けられたとのこと。 初ライブでは、Red Hot Chili PeppersやNirvanaのカバーを披露したらしい。中3でこれらのバンドをコピーする感じが渋くて流石と筆者は感じる。

w.o.d.の音楽は、ストレートなロックサウンドに加え、メンバーそれぞれの個性が光るグルーヴ感が特徴である。ベースのKenは、ダンスやヒップホップのバッ クグラウンドを持ち、リズムに独特のノリを加えている。ドラムの中島は、器用ではないものの、まっすぐで嘘のないプレイスタイルが魅力だ。


おすすめ曲①「STARS」

 2023年には、テレビアニメ『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』のオープニングテーマとして「STARS」が起用され、彼らの知名度がさらに高まった曲だ。筆者個人的にはリフ後のチョーキングが Nothing's Carved In Stone「Rendaman」っぽくて音楽のカッコよさを物語っている点で共通しているのかなと感じた。疾走感にあふれておりライブで盛り上がる最高の1曲だ。



おすすめ曲②「エンドレス・リピート」

 日々の繰り返しや変わらない日常に対する自問自答をテーマにしており、ポジティブなメッセージも込められている曲とのこと。サウンド面では、w.o.d.の3ピースサウンドに加え、ブレイクビーツやシンセサイザー、パーカッション、女性コーラスなどを取り入れ、 80~90年代のUKロックを連想するような楽曲だ。歌詞は、サイトウタクヤと小林祐介(THE NOVEMBERS / THE SPELLBOUND)による共同制作で、ロックマインドあふれる内容となっている 。また、ミュージックビデオもサイケデリックな映像で、楽曲の世界観をより一 層引き立ててくれる 。筆者のお気に入りポイントは2番のAメロのワウの聞いたリードギターフレーズだ。駆け抜けてるバックで流れているフレーズがカッコよさを引き立てていると感じる。



おすすめ曲③「Mayday」

 初めアン直のクリーンサウンドから、爆発的な歪みで展開される曲だ。サビのリフの間にカッティングが入っているのが活かしている。リフが肝となって展開されていきなにか、ニルヴァーナを彷彿させる曲だ。 筆者おすすめポイントはギターソロ後の活かしたベースフレーズだ。緩急、音圧差がこの曲のキモであると思う。

 
    


【おすすめ曲】・STARS  ・エンドレス・リピート ・Mayday